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国産はちみつ

日本のはちみつの99%が加熱されている

こんにちは。
まじめな蜂蜜です。
 
非加熱の国産はちみつを販売していると、
「通常の国産はちみつは加熱されているの!?」と驚かれることがよくあります。
 
実際、「日本における非加熱のはちみつの割合は0.08%ほどしかなく99%のはちみつは加熱されている」という話もあるほどで、ほとんどのはちみつが加熱されてしまっています。安心安全なイメージの国産はちみつであってもです。
 
続いて多いのが、「加熱するのは殺菌するためなのか」かという質問。
 
「加熱=殺菌」普通はそう思いますよね。実際、たいていの食品は殺菌のために加熱します。
 
けど、はちみつの場合は殺菌が目的ではありません。
 
代表的なものだと4つほど加熱する理由があるのですが、それはどれも効率をよくしてコストを落とすためなのです。
 
前回は、はちみつを加熱する4つの理由のひとつ、「完熟を待たずに採ってしまうため」(クリックすると読めます)をご紹介しました。
 
簡単に説明すると「はちみつが出来るまでには、ミツバチたちが水分を飛ばす工程があるけど、それを待たずに採ったほうが量が採れて効率が良い」という内容。
 
今回お伝えするのは、はちみつを加熱する理由の2つ目「フィルターに通りやすくするため」。これは国産はちみつによく見られる加熱の理由です。
 
ではでは、本題に入ってゆきましょう。
 

目次

・はちみつ完成から瓶詰めまでの工程

・はちみつを加熱するのは速くフィルターに通すため

 
 

はちみつ完成から瓶詰めまでの工程

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まずは前回同様、はちみつができるまでの工程を見てゆきましょう。
 
ミツバチたちがせっせと働き、巣箱で完成したはちみつは、瓶詰めまでに3つの工程があります。
 
1. 蜜蓋を切る
2. 遠心分離機にかける
3. フィルターにかけてゴミを取り除く
 

蜜蓋を切る

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蜜蓋とは、完熟したはちみつ(ミツバチたちが水分を飛ばしきった状態のはちみつ)にミツバチがする蓋のことです。(画像の白い部分)
 
 
蜜蓋があると、当然はちみつは出てきません。画像にあるような道具やナイフを使って蜜蓋を外すことで、はちみつを取り出しやすくします。
 

遠心分離機にかける

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次に遠心分離機(遠心力により、蜂の巣からはちみつを取り除く機械)で巣からはちみつを採ってゆきます。イメージ的には、回転させる野菜の水切りの道具の規模を大きくしたような感じです。
 

フィルターに通す

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こうしてできたはちみつは、フィルターに通してゴミを取り除きます。はちみつは遠心分離機の下から出てくるようになっており、そこでフィルターにかけられます。
 
採蜜した直後のはちみつは、蜂の足や巣の欠片などの不純物が混じっています。その不純物を取り除くためにあるのが、フィルターにかける工程です。
 
お茶を入れるときに茶葉が入らないように「こす」ようなイメージですね。
 
この工程があって初めて、お店で売っているような透き通ったようなはちみつになります。
 
こうして出来上がったはちみつは、一斗缶にいれて保存されます。(もしくは、直接瓶詰めされます)

はちみつを加熱するのは速くフィルターに通すため

2018412135635.jpgのサムネイル画像
さて、最初にもお伝えしたように、上記の3つの工程のうち、熱を加えるのは「フィルターに通す工程」です。
 
はちみつの元となる花は常に咲いているわけではありません。咲く時期は限られており、養蜂家にとっては、その間にどれだけはちみつを取るサイクルを増やし量を採れるかが勝負になってきます。
 
非加熱のどろどろしたはちみつがフィルターを、ゆっくーりと通ってゆくのを待つような時間はないのです。
 
そこで、はちみつを加熱します。
 
なぜでしょうか?なんとなく分かっていただけるかもしれませんが、非加熱はちみつよりも加熱してしまったはちみつの方がさらさらになるからです。
 
「ホットドリンクにはちみつを混ぜるときは溶けやすいけど、冷たい飲み物だと上手く溶けず、底にはちみつが残ってしまう」
 
あの感覚ですね。
 
このように熱を加えて、はちみつを水のようにさらさらにしてからフィルターに通すことで。時間を短縮しはちみつを採る回数を上げてゆきます。
 
当然、熱を加えてしまうと、効率が上がり量は取れるのですが、非加熱はちみつのように、本来のはちみつが持つ身体に良い成分を丸ごと残すことはできません。風味も飛び、エグミも生まれてしまい、本物のはちみつではなくなってしまうのです。
 
以上が、はちみつを加熱する理由の2つ目「フィルターに通すため」の内容でした。
 
次回は3つ目の理由、「瓶詰めするため」をお伝えしてきます。今回の「フィルターに通すため」は国産はちみつに多い加熱の理由でしたが、「瓶詰めするため」は輸入物に多い理由です。
 
ぜひご一読ください。